東京都の介護職員の給与・待遇は、全国水準を上回る充実した内容となっている。平均年収については、施設介護員の場合、全国平均を大きく上回る水準が維持されている。これは東京都独自の居住支援特別手当制度の影響が大きく、介護職員と介護支援専門員に対して月額最大2万円、ケアマネジャーには月額1万円が支給される。さらに、多くの事業所で賞与制度が整備されており、年2回の支給が一般的である。昇給制度も充実しており、経験年数や資格取得に応じた段階的な給与アップが期待できるだろう。
処遇改善加算制度も東京都の介護職員にとって重要な収入源となっている。2024年6月から従来の3つの加算制度が「介護職員等処遇改善加算」として一本化され、より分かりやすい制度となった。この新加算制度により、令和6年度は2.5%、令和7年度は2.0%のベースアップが可能となり、継続的な賃金向上が図られている。加算の取得要件も明確化され、多くの事業所で積極的に活用されているのが現状である。
福利厚生面でも東京都の介護事業所は充実している。社会保険完備はもちろん、退職金制度や有給休暇の取得促進、職員研修制度なども整備されている事業所が多い。また、資格取得支援制度を設ける事業所も増えており、働きながらスキルアップを図れる環境が整っている。健康診断の充実や職員食堂の設置、交通費全額支給など、働きやすさを重視した福利厚生制度が導入されており、長期的なキャリア形成を支援する体制が構築されているといえるだろう。